高度先進医療のメリット

高度先進医療の多くは、保険診療として国が認めるためにはまだ実施例が少なかったり、適応症があまり一般的でなかったりするものが多く、国からの補助を受けることができません。
そういう事情がありながらも、実際にはその医療を受けたいという人が多いため、特別な措置として作られた枠組みであるともいえます。

常に病院では多くの患者がいます。多くの人が、新しい治療法の開発を望んでいます。特に多く発生している疾患への治療法であることが多く、がん治療に関わるものが多数あります。
それまでは自由診療であったものが、高度先進医療として認められるだけでも、患者の負担は小さくなる可能性があるのです。費用面から断念していた患者を救えるようになる可能性が生まれるということなのです。比較的認められることが多い症例として、がん治療があげられます。

保険診療とは異なり、全ての治療が一部負担でできるようにはならないものの、自由診療のように全ての治療が全額負担にならないのが高度先進医療のメリットです。その医療に関わる部分のみが全額負担となり、その周辺の医療は保険診療であれば保険適用で治療を受けることができます。患者にとって、費用を一部負担で済ませられるのは魅力でしょう。

高度先進医療として認められる治療が増えることにより、患者の選択肢が広がり、費用負担を考えても医療を受けたいという決断がしやすくなります。それがひいては実施例の増加につながり、最終的には保険診療として認められることにもつながっていくのです。